仙台には5つの行政区(青葉区、宮城野区、若林区、太白区、泉区)があります。
仙台市青葉区
仙台市の都心部から山形県境まで北西方に帯状に伸び、広瀬川が東西に貫流しています。仙台市の5区の中で、人口、面積とも最も大きく、近代的な都市機能と豊かな自然環境が共存する「多様性」が区の特徴ともなっています。
中心部は伊達62万石の城下町として発展しましたが、いまや仙台市のみならず東北を支える中心地となっています。国、県、市の行政機関をはじめ、金融機関、オフィス、デパート、商店が集中し、仙台市内外から多くの通勤者や買い物客が集まります。
区内には東北大学をはじめ多くの大学、研究機関、専門学校があり、「学都仙台」を代表する文教ゾーンを形成しています。西部の宮城地区は、大規模住宅地の造成が進む一方、広瀬川上流の渓谷、作並温泉、定義如来等は仙台市民のリゾート地として親しまれています。
仙台市宮城野区
仙台市の北東部に位置し、新しい都心として整備の進む仙台駅東地区から国際拠点港湾である仙台塩釜港にかけて広がる地域です。コンパクトなエリアの中に都心部、住宅地、田園、商工業地区とさまざまな表情を持ってます。
仙台駅東地区から東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場に至る宮城野通は新しい仙台の顔となってきており、その周囲には古くからの市街地である小田原、五輪原町、東仙台があり、個性的な趣を持っています。区東部では、扇町・日の出町地区から仙台塩釜港および背後地まで、市内の工業系用途地域面積の約6割を形成しています。また豊かな田園や蒲生干潟などの自然豊かな海岸が広がっています。
仙台市若林区
仙台市の東部から東南部に位置し、太平洋に面しています。区西部の連坊・荒町・河原町などには歴史的な古い町並みや伝統ある商店街が、若林城を中心とした藩政時代の町割りを今に伝えています。
北部の卸町周辺は、東北最大の卸商センターと中央卸売市場を中心に東北の流通拠点を形成してます。東南部の六郷・七郷地区は、広大な農地の中にいぐねと呼ばれる屋敷林をもつ集落が点在し、海岸部は黒松の防潮林と砂浜の海浜景観となっていましたが、3月11日の震災によりその姿は大きな被害を受けました。
仙台市太白区
仙台市の南部に位置し、東は名取川・広瀬川、西は山形県境と接し、名取川に沿って東西に帯状に延びています。区東部の中心である長町地区は、本市南部の拠点地区として都市基盤の整備が進み、また太白区文化センターなどの拠点的文化施設なども開館するなど、さらなる発展が期待されています。
区を東西に流れる名取川の上流にある秋保地区は、秋保温泉、奇岩磐司岩、秋保大滝など自然や観光資源に恵まれ、田植踊などの民俗芸能も受け継がれています。また、区内には地底の森ミュージアムや古代の役所跡郡山遺跡等、史跡も多く残っています。
仙台市泉区
仙台市北部に位置し、泉ケ岳のふもとに東西に長く広がる自然環境に恵まれた区域です。市街地周辺の丘陵地帯には数々の神社や史跡が残り、また福岡地区の鹿踊りをはじめとする伝統芸能も受け継がれています。
昭和30年代後半から急速に宅地開発が進み、計画的なまちづくりにより都市機能が集約され、泉中央地区を中心に仙台市の北の副都心として発展を続けています。北部地域は、仙台市の産業の新しい展開を先導する拠点として、先端産業の集積が図られているほか、商業施設などの整備も進められています。